あらすじ
金が欲しい。
才能が欲しい。
自由が欲しい。
名誉も、権力も、できることなら全部欲しい。
――でも、願いは三つしかない。
雨の日、古びたランプをこすった俺・桐谷湊の前に現れたのは、銀髪のランプの魔人だった。
「あなたの願いを、三つまで叶えます」
何でも叶う。
それなのに、俺は願いを決められなかった。
欲しいものが多すぎるからだ。
しかも魔人は、俺が願いを決めるまでずっと一緒にいるらしい。
「いつまで?」
「あなたが亡くなるまでです」
……いや、重いって。
感情が薄く、人間のこともよく分かっていない魔人。
そんな彼女と、欲望だらけなのに一つを選べない俺。
最初はただ、願いを決めるためだった。
学校に行って、遊んで、笑って、喧嘩して。
いつの間にか、彼女と過ごす時間が楽しくなっていた。
そして気づく。
――俺が本当に欲しかったものって、なんだったんだ?
願いを叶える魔人と、願いを選べない俺。
二人が見つける「本当に欲しいもの」は、果たして何なのか。
これは、ちょっと不思議で、少し騒がしくて。
やがて恋になっていく、二人の物語。