あらすじ

大正末期。夜な夜な人々の夢に潜り込み、精神を狂わせると恐れられる化け物「夢魔」。 暗殺を生業とする男は、その討伐を依頼され、夜の山頂で標的と対峙する。しかし、そこにいたのは友禅の着物を纏ったうら若き少女だった。 彼女は悪夢を見せる怪物などではなかった。誰かに理不尽な重荷を押し付けられ、夜も眠れなくなった人々の元を訪れては「悪夢」を吸い出し、元凶である「持ち主」の元へと返しに行くという奇妙な仕事を行っていた。 少女が他人の悪夢を吸い込むたび、その身が徐々に毒に蝕まれていることに気づいた男は、暗殺の刃を収め、彼女の旅を見守るようになる。 「私は最後の一人だから。最後なら、最後までやらなくちゃね」 誰も助けようとしない孤独な少女の最期を見届けるため、男は人間であることを捨て、一匹の「名もなき白猫」となる道を選ぶ。 これは、夜の底で悪夢を運ぶ不器用な少女と、彼女に寄り添う一匹の白猫の、終わりの日に向かって歩く旅の記録。

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小説を読もう2026/09/22
  • 現在の作品最後の夢魔と名もなき白猫