あらすじ
信濃国筑摩郡あたらしの郷にものぐさ太郎という超がつくほどの怠け者の青年がいた。太郎はある日餅を落としてしまった。餅を取るのも面倒くさいので、誰かに取ってもらおうと道の前を誰かが通りかかるのを待っていた。
そのとき目の前を通りかかった地頭の一団。太郎は彼らに餅を取って欲しいと言うが、無視されたそして大きな声で言うと、地頭の郎党に蹴られてしまった。
怒った太郎は地頭の一団を罵倒する。
そんな太郎に興味を持った地頭の左衛門尉は、彼に話しかける。
太郎は働きたくないと言うのだが、その一言で左衛門尉に気に入られ、働かなくてもよくなる。
だが、3年後に信濃守護である小笠原家が、京都の屋敷の新造で人が必要ということになり、村人たちの人柱として、働いていない太郎が行くこととなった。
名主のおじいさんの「一日三食食べられて、いい女もたくさんいる」と説得され、太郎は都へ行くことを決意する。
最初太郎は非力で役に立つことは無かった。だが、不器用ながらも必死で頑張る太郎のことを受け入れてくれる人たちにより、長く続けることが出来た。そして小笠原家の足軽兼中間として仕えるようになった……。
働く傍らで、太郎は禅僧である宗方に師事し、文字や和歌を習っていた。そこでも太郎はゆっくり学び、知識を自分の物にしていった。そして、連歌の会で返しをしたことで、一躍時の人となる。
仕事に趣味と充実した日々を送っていたが、婚約者探しができずにいた。そこで宗方の助言のもと、清水寺でナンパをすることとなる。
※note、カクヨムにも掲載してます。