あらすじ
新しい聖女に選ばれた妹のため、十二年間管理してきた王宮薬草園まで譲るよう命じられたリゼット。
「植物ですもの。水と光があれば育ちます」
そう言い切る妹に管理を任せ、リゼットは自ら作成した栽培記録と研究契約を持って辺境へ移る。彼女の知識を正当に評価する辺境伯マティアスのもとで、新たな薬草研究所を始めるために。
一方、聖女の祈りさえあれば十分だと考えた王宮薬草園では、貴重な薬草が次々と枯れていく。そして王都で熱病が流行した時、王家は初めて、自分たちが追い出した女性の仕事の価値を思い知る。
これは、価値がないと言われた仕事を手放した令嬢が、その価値を認めてくれる場所で成功と新しい恋を手に入れる物語。