あらすじ
一ノ瀬春斗にとって、宮園咲良は、何度離れてもまた好きになった「三度目の初恋」の相手だった。
では――咲良にとって、春斗はどんな人だったのか。
高校入学を控えた春。
部屋の引き出しから見つけた一枚の写真をきっかけに、咲良は三年以上連絡を取っていなかった幼馴染・春斗へ、写真共有アプリ『Momento』のフォローリクエストを送る。
それから数年。
四百キロ離れた場所で時折言葉を交わし、大学生になった春、二人は東京で再会する。
一緒に昼食を食べること。
隣を歩くこと。
手を繋ぐこと。
そして、少しずつ変わっていく二人の距離。
春斗には見えていなかったところで、咲良は何を見て、何を考え、どんな想いを抱いていたのか。
同じ出来事。
同じ一年。
けれど、見えていた景色は少し違う。
『10年越しの君に、3度目の初恋を』を宮園咲良の視点から描くアナザーストーリー。
これは、三度目の初恋を受け取った彼女が――十年越しの君に、一度目の返事をするまでの物語。