あらすじ
※完結まで執筆済み連載(毎日20:20投稿予定)
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42歳の成瀬恒一は、総合商社に勤めるエリート社員。
都心の高層マンションで、妻の美咲と中学生の娘・莉奈と暮らしている。
仕事は順調。
家族との関係も良好。
休日には家族で出かけ、何気ない会話に笑い合う。
特別なことなど何もない。
けれど、恒一にとっては、そんな日々こそが何より大切だった。
――あの日までは。
ある日、突然の事故に遭った恒一が目を覚ますと、そこは見覚えのない場所だった。
財布もない。
スマートフォンもない。
自分の身元を証明するものもない。
右も左も分からない世界で、恒一は生きるために仕事を探し、食べるものを手に入れ、なんとか日々を過ごしていく。
それでも、心の中から消えないものがあった。
美咲と莉奈の待つ場所へ、帰りたい。
そんな中、恒一はこの世界でまことしやかに囁かれている、ある存在の名を耳にする。
――ORION。
それは、この世界のあらゆることを知っているという謎の存在だった。
恒一はORIONを探し始める。
自分はなぜ、ここにいるのか。
そして、どうすれば帰れるのか。
家族のもとへ帰るため、恒一は知らない世界を歩き始める。
これは、すべてを手にしていた男が、何も持たない場所から始める物語。
そして最後に待っているのは、ひとつの「帰る場所」だった。
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