あらすじ
四十二歳、独身、薄給、無趣味――
仕事に疲れ、社会に疲れ、人生そのものに疲れ切ったサラリーマン・佐藤大輔。
毎日を会社と自宅の往復で過ごし、楽しみといえば馴染みの定食屋で腹いっぱい食べることくらい。そんな唯一の楽しみすら、物価高騰による閉店で失ってしまう。
さらに追い打ちをかけるように、家賃、施設管理費、自治会費まで値上げ。
途方に暮れていた大輔のもとへ届いたのは――
【高収入・即日払い・未経験歓迎】という怪しすぎる求人メールだった。
『ダンジョン清掃員募集』
危険なモンスターが徘徊し、魔石と呼ばれる未知の資源が眠る謎の空間――ダンジョン。
政府によって存在を厳重に管理され、表には決して出ることのないその場所で、大輔は清掃員として働くことになる。
そこで彼が出会ったのは――
政府、大企業、宗教、裏社会。
それぞれの組織に属する、最強の美女たちだった。
剣の腕は超一流なのに、大事な武具を忘れる女騎士。
圧倒的な魔力を持つのに、魔力を使い果たしてしまう魔法使い。
強大な力を持ちながら、人見知りでまともに話せない女モンク。
暗殺の達人なのに、極度の方向音痴な少女。
どこかポンコツで、どこか訳ありな彼女たちと関わるうち、大輔は知らず知らずのうちに彼女たちの抱える問題へと巻き込まれていく。
そして、彼女たちがそれぞれの理由で追い求めていたのが――
世界のどこかに存在するとされる、伝説の「始祖のダンジョン」。
そこには、この世界のすべてを支える「世界の核」が眠っているという。
大輔は、最初こそただ金のために始めた清掃員の仕事だった。
だが、仲間たちとの出会い。
ダンジョンでの戦い。
彼女たちが抱える過去や願い。
その一つ一つに触れるうち、いつしか大輔自身も、彼女たちとともに始祖のダンジョンを目指すようになっていく。
何の取り柄もない、ただの四十二歳のおっさん。
そんな大輔の、何もなかった人生が、ダンジョン清掃をきっかけに少しずつ変わり始める。
これは、臆病で生真面目で、妙にお節介なおっさんが、最強の美女たちに囲まれながら始める、第二の人生の物語。