あらすじ
高校生の頃から小説を書き続けてきた、作家・越路藍、28歳。
受賞作がドラマ化され、原作者として映像制作の現場に関わるようになった彼女は、ある映画をきっかけに人気アイドル・咲田理玖と出会う。
最初は、原作者と出演者。
作品について言葉を交わし、食事をし、何気ないメッセージを送り合ううちに、二人の距離は少しずつ変わっていく。
けれど理玖には、過去の恋愛が報道されたことで、大切な人を傷つけた記憶があった。
藍にもまた、かつて信じていた恋人との別れから、誰かに深く頼ることを怖がる部分が残っていた。
好きになればなるほど、簡単には近づけない。
人気アイドルと小説家。
表に立つ人と、言葉の世界で生きてきた人。
立場も生活も違う二人が、それでも「一緒にいたい」と思える場所を探していく。
これは、恋をすることにも、誰かを信じることにも少し臆病になった二人が、ゆっくりと言葉を重ねていく物語。