あらすじ
婚約者である王太子から、身に覚えのない罪を着せられた伯爵令嬢アデライド。
婚約破棄と国外追放を言い渡された彼女が最後に放ったのは、会場中に響き渡る美しい声。
断罪しようとする王太子を肺活量で黙らせると、アデライドは国を出ていった。
歌うことを禁じられていた彼女は、隣国で教会の讃美歌をきっかけに才能を見出され、瞬く間に国一番のプリマドンナとなる。
そんな彼女を見出したのは、国一番の劇作家クローヴィスだった。
「君はまだ、自分を変えるようなものに出会っていないだけだ」
やがて祖国から、王宮歌劇場のこけら落としへの出演依頼が届く。
追放された令嬢と、彼女をプリマドンナへと導いた劇作家。
二人は再び祖国の舞台へ立つ。
これは、声を奪われた令嬢が自分の人生を選び取り、そして一人の劇作家と新しい歌を紡いでいく物語。