あらすじ
「私こそ、神に相応しい!」
……なんて言っていたゲームのラスボスに、転生してしまった僕。
バイト帰りに事故に遭った僕が目を覚ますと、そこは大人気アプリゲーム『双龍天華国戦記〜我、偽王を打ち倒すもの也〜』の世界。
しかも転生したのは、物語の最後に主人公と三度にわたる死闘を繰り広げ、黒龍の力に呑まれて討ち倒される――極悪非道の第二王子、黎深だった。
嫌だ。
絶対に嫌だ!
僕は普通の一般人。
神になんてなりたくない。
そもそも人を殺したくないし、拷問なんて絶対に無理!
何よりもっ!僕は、死にたくない!!
こうなったら、ゲームで待ち受ける死亡フラグを片っ端から回避して、何としてでも生き残る!
……そう決意したはずなのに。
「不要だ」「くだらぬ」「好きにせよ」
ちょっと待って!
なんで僕の口、勝手に極悪王子みたいなこと喋ってるの!?
『範さん、心配してくれてありがとう!』
『拷問!? そんなのしなくていいからぁぁぁ!』
心の中では、必死に叫んでいるのに、外から見ると……眉一つ動かさない、傲岸不遜な第二王子。
……僕はただ、死亡フラグを回避したいだけなんです!!
果たして僕は……
『私こそ、神に相応しい!』
なんて言う未来を回避することができるのか!?
心の声は一般人。 口は極悪王子。
ラスボス第二王子に転生してしまった極々普通の文学青年による、必死の死亡フラグ回避生活が始まる――!