あらすじ
主人公の風晴陽太 (かざはるひなた)高校一年生は80年代の作品が大好きで、同じく80年代の文化について語るVtuberの『アマオト』の配信を欠かさず視聴していた。
そして、風晴は同じクラスで隣の席の雨宮 心琴(あまみや みこと)に片想いをしていた。
でも、雨宮は超がつく程の恥ずかしがり屋で人見知り。見た目が可愛いだけに入学当初は男子にいつも話しかけられていたが、席を立つや否やピューッと猛スピードで逃げていってしまっていた。そのため、男子達も諦めたのか雨宮に話しかけることをやめてしまっていた。
そして彼女は、休み時間になるとイヤホンをして音楽を聴いたりカバーをかけた文庫本を一人静かに読むのが日課になっていた。
のだが。とある日、カバーを忘れてしまったのか文庫本をそのままの状態で読んでいた。そして風晴はその文庫本のタイトルを知ることになる。それは、80年代に出版されたマニアしか知らない隠れた名作のひとつの小説だった。
脊髄反射的に、風晴は雨宮にこの小説について話しかけてしまった。きっと逃げられてしまうだろうと思いきや、まるで別人のように、雨宮は夢中になって、そして早口で捲し立てるようにして、目を輝かせるようにして、その作品について語り出す。
休み時間の終わりを告げるチャイムを聞いたところで雨宮はハッと我に返り、静かに着席しながら小さく体を丸め込ませてしまう。
担任の先生が教室に入ってきたところで、風晴も自分の席へと戻る。しかし、違和感を覚える。雨宮の声をどこかで聞いたことがあるような気がすると。
ここから、風晴陽太と雨宮心琴+Vtuberアマオトの『二人』の恋物語が動き始める。
しかし、とある日――