あらすじ
あらすじ
突然だが、“異世界”というものをご存じだろうか。
魔法、獣人、亜人、エルフ、そして妖怪――。
そんな存在が当たり前のように暮らす幻想世界。
あるいは、我々の知る世界とよく似ていながら、歴史や文明、常識が少しだけ異なる並行世界。
物語の中では珍しくもない世界だ。
だが、それが現実に存在するとは、誰が想像できるだろうか。
――菊池桜も、そう思っていた。
17歳、高校二年生。
しかし彼には、人間と妖怪、二つの魂が宿っていた。
そして二つの魂が融合し、具現化した姿こそ――超巨大航空戦艦 《大和》。
人間の乗員は一人も存在せず、その艦を動かすのは桜に仕える式神たち。
そんな異形の航空戦艦を率いる桜は、ある日の任務中、見知らぬ少女艦長からのSOSを受信する。
救助に向かう大和だったが、その航路上に突如として巨大な魔力を帯びた電磁波の渦が出現。
離脱を試みるも、大和は抗えず、その渦へと飲み込まれてしまう。
そして辿り着いた先は――桜の知らない異世界だった。
そこで彼が出会ったのは、ヤクモ帝国に所属する駆逐艦《ヒラツル》。
敵国の潜水艦による攻撃を受け、傷つき、動けなくなった少女たちだった。
桜は式神たちと共に彼女たちを救助する。
だが、それは異世界での最初の出会いに過ぎなかった。
魔法と魔導兵器。
かつて世界を救った勇者たち。
そして、二つの国を巡る因縁。
異世界へ迷い込んだ桜と大和は、やがてこの世界の戦争と歴史に巻き込まれていく。
救うために戦うのか。
戦うために救うのか。
人間と妖怪、二つの魂を持つ少年と、彼自身でもある巨大戦艦 《大和》。
これは、異世界へ迷い込んだ一人の少年と、一隻の巨大戦艦が紡ぐ――異界艦長の物語である。