あらすじ
介護をしていると、実の母親相手でも腹が立つことがある。
「ありがたい」と思う時間より、「腹が立つ」と思う時間のほうが多ければ、母親を嫌いになることだってある。
「人間は、余裕がなければいつでも優しくはいられない」とも思う。
家族が介護することが、必ずしも本人にとって最善とは限らない。
経済的に余裕があり、施設などでプロの介護を受けてもらうことは、決して悪いことではない。
家族のつながりが薄くても、その状況で本人が安定した介護を受けられるなら、それも一つのあり方だと思う。
「優しい家族に介護される」のが理想なのかもしれない。
でも、現実には、そうならない家庭もある。
これは、そんなことを考えている筆者自身の在宅介護の経験をもとに、実際に起きた出来事を一日の流れに凝縮して書いたエッセイです。
介護する側の苛立ちや嫌悪も含めて、できるだけそのまま書いています。