あらすじ
いつもの出張で終わるはずだった。
東富士演習場での装備試験中、防衛官僚・楠木は、自衛官や研究者、メーカー技術者とともに見知らぬ森へ転移する。残されたのは二両の装甲車と二十四人。通信は途絶え、弾薬も燃料も補充の見込みはない。
そこで出会ったのは、銀の耳と尾を持つリィナと、言葉の通じない兵士たちだった。銃を持っているからこそ、撃つ前に決めなければならないことがある。何を守り、誰と協力し、限られた装備をどう使うのか。
黒い結晶を宿す獣、未知の魔法、異なる指揮系統。楠木たちは交渉と観測を重ね、この世界の人々と生き延びる道を探していく。
目指すのは、二十四人で日本へ帰ること。
防衛官僚、自衛官、研究者、技術者。それぞれの専門と判断で未知に向き合う、異世界ミリタリーファンタジー。