あらすじ
危険なクエストへ向かう料理人ダニエルは、オークの少女を旧知のエルフ・ラクエルへ預ける。
「腹をすかせないよう、腹いっぱい食べさせてやってくれ」
その頼みどおり、ラクエルは少女へたくさんのお菓子を用意した。
木苺のタルト。
蜂蜜の揚げ菓子。
冷たいプリン。
甘く煮た林檎。
そして、少女が一番気に入った栗のお菓子。
初めて知る甘い味に、少女は目を輝かせる。
けれど。
「わたし、おおきくなったら、だにえるをころす」
少女がそう告げた瞬間から、楽しいお菓子の時間は終わらなくなった。
笑顔のエルフと、「一口だけ」という優しい嘘。
これは、オークの少女がお菓子を大嫌いになるまでの、甘くて優しい三日間のお話。