あらすじ
歴史書によれば、帝国は革命軍に敗れ、長きにわたって力で世界をねじ伏せてきた鉄血の歴史に幕を下ろしたとされています。
この革命戦争を語るうえで、必ず名が挙がる軍師がいます。
その名も――クーロン。
暴風に抗う灯火。そう揶揄されたほどの戦力差の中、クーロン小隊は一度も敗北しませんでした。
彼女は卓越した知略を持つ軍師として恐れられ、書店を巡れば彼女にまつわる偉人伝や兵法書がいくつも並んでいます。
歴史に詳しい者はもちろん、歴史を知らぬ者であっても、彼女の名を知らない者はいません。
それほどまでに、クーロンは伝説の軍師なのです。
――しかし。
彼女に軍事知識がまったくなかったことを知る者は、ほとんどいません。
歴史だけが、彼女の手腕を“そういうもの”として語り続けてきたのです。
……なのですが。
ここに一冊、クーロンの真実を記した秘史があります。
それによればクーロンは、
「お主の思う通りにやってみよ!」
と、あらゆる軍務を隊長に丸投げし、
「クーロンちゃんのお言葉の意味がわからないチアかー!?」
と、お友達に合いの手を入れられ、
「ポッカーン! クーロンちゃん、戦いの途中にゲームばかりしてちゃダメですぅううう!」
と、お手伝いロボに叱られ……。
これは、歴史の末端に過ぎません。
伝説の軍師クーロンが歩んだ“本当の歴史”とは――。
この秘史の行方は、あなたの目で確かめてください。