あらすじ

蹴られながら、兄の蹴りを採点する。理不尽は、点をつけると軽くなる。前世で覚えた技だ。 第一王女セラフィーナ、十七歳。七つの日に聖女の測定に失敗してから十年、大聖堂の床を磨いて生きてきた。彼女に聞こえるのは、雲の上ではなく床の高さから話しかけてくる、田舎のおじいさんみたいな神さまの声だけ。 嫁ぎ先は、北の果て。九年前に村を救えなかった日から礼拝堂に鍵をかけ、竈の火を消した「氷竜」辺境伯。 セラができるのは、床を磨くことと、スープの塩加減を直すことと、出会った人の名前を帳面に書きとめることだけ。 それだけで、九年間止まっていた城の火が、ひとつずつ灯りはじめる。 胸キュンと、切なさと、静かな癒しの物語。全54話、完結済み

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小説を読もう2026/09/22
  • 現在の作品落ちこぼれ聖女と氷竜辺境伯