あらすじ
「俺のアリバイは完璧だ。警察だろうが神だろうが、絶対に崩せやしない」
――ああ、確かに完璧だろう。なにせその不在証明(アリバイ)、昨日俺が100万ギルダーで売った『特注品』だからな。
*
帝都ルミナリアの薄暗い下町で、古びた時計工房を営む青年シオン。
世間では「腕のいい偏屈な時計修理屋」と見られている彼には、帝都の闇社会で囁かれるもう一つの顔があった。
――『時間偽装屋(クロックワーク・アリバイ)』。
物理法則と精密機械工学の極限を駆使し、顧客のために絶対に崩れない「鉄壁の不在証明」を仕立て上げる闇の天才職人である。
だが、ある嵐の夜。
シオンが依頼人の青年貴族に売ったはずの「些細なアリバイ工作」が、巨大な機械仕掛けの密室館で起きた大富豪毒殺事件の【鉄壁の不在証明】として悪用されてしまう――!
現場に残された痕跡から、警察の極刑リストに名を連ねることになったシオン。
彼の前に現れたのは、帝都一冷徹と恐れられる「氷の法務執行官」、エレオノーラ・フォン・アイゼンベルクだった。
「時計技師シオン。あなたが犯人でないと言うなら、その手で証明なさい。――あの怪物が誇る、完璧な不在証明を粉々に解体してみせることよ」
死刑台を免れる唯一の道は、
【自分が仕組んだ完璧な偽装を、自分自身の頭脳と論理で完全に解体すること】。
温度差による金属の熱膨張、脱進機の極微な周波数、電磁気の盲点、水銀気圧計のトリック――。
冷徹な女性検事と背中を預け合い、天才時計技師は法廷の壇上ですべての物理法則を暴き立てる!
「お前の時間は、一秒たりとも狂っていなかった。――狂っていたのは、お前の傲慢さだ」
嘲笑う真犯人を論理の刃で公開処刑する、前代未聞の超絶本格ミステリ×知能サスペンス、堂々開幕!
【前代未聞の知能戦】自分が作った鉄壁の不在証明を、自ら法廷で粉砕するカタルシス!
【フェアプレイ本格ミステリ】オカルト・超能力なし! 緻密な物理工学ギミックと精密論理の完全解明!
【尊すぎるバディ関係】「あなたを信じたわけではありません」と言いながら背中を預け合う氷山美女検事との知的ロマンス!
【痛快な逆転論破】自信満々の犯人が法廷で顔面蒼白になり崩れ落ちる圧倒的カタルシス!