あらすじ
王立戦術学院に通う少年クロード・レイン。
彼が持つ固有スキル《絶対カウンター》と個人特性《カウンター効果アップ+9》は、あらゆる攻撃をトリガーに十倍の威力を叩き込む驚異の反撃異能だった。
だが、「先手必勝」「無傷の殲滅」を絶対視する学院において、自分から攻める力が皆無で被弾前提のクロードは「先手無能の木偶」「前衛の恥」と蔑まれ、落第寸前に追い込まれていた。
転機は、森外縁部での実地演習。
想定外の中位危険種『ブラックホーン』の猛威にエリート生徒たちが壊走する中、後衛の少女神官を庇って前に出たクロードは、凶悪な爪牙をあえてその身に受け止め――
骨が軋み、肺が潰れる激痛をねじ伏せた瞬間、十倍の反撃鉄拳が強敵の頭蓋を粉砕した。
「痛いのは慣れてる。……次は、こっちの番だ」
血まみれで倒れ伏す少年を前に、周囲の嘲笑は戦慄と絶句へと変わる。
自傷同然の無茶に怒りながらも献身的に手当てする神官少女、相棒として背中を守る名門騎士令嬢、クロードを最高の方程式と称える天才軍師、危険な同類として共鳴する呪術師、そして無茶を叱り続ける幼なじみの道具師――。
これは、攻めれば最弱、攻められれば最凶の少年が、傷だらけの拳で世界の理不尽を跳ね返していく反撃無双譚!
※カクヨム様にも同時掲載しています。
※残酷な描写・流血を含みます。