あらすじ
十五年前、二十四歳だった五十嵐真斗は、突然異世界へ召喚された。
そこで出会ったのは、巨大なワニの魔物に襲われていた七歳の少女。真斗は倒れた騎士が遺した剣を拾い、無我夢中で少女を救う。だが、名前も告げられず、お礼を聞く間もないまま日本へ帰還してしまった。
それから十五年。
召喚をきっかけに目覚めた魔法と、長年続けてきた剣の鍛錬を頼りに、祖父の遺した山で静かに暮らしていた三十九歳の真斗は、再び異世界へ召喚される。
彼を待っていたのは、淡い金髪と青紫の瞳を持つ美しい女王――かつて助けた少女、ネイトだった。
十五年間、ずっと真斗との再会を願っていた彼女が告げたのは、国を救ってほしいという頼みではない。
「真斗様。どうか、私の夫になってください」
帰還できるのは半年後。
初めての海外旅行だと思って王宮に滞在することにした真斗だったが、父の仇のように彼を睨む女剣士、恋愛に奥手すぎる隣国の女帝、そして各地で起こり始めた魔物の暴走が、彼を放っておいてはくれない。
十五年前に救った少女と、今度は同じ場所に立つために。
恋愛経験ゼロの硬派な三十九歳と、一途すぎる二十二歳の女王が紡ぐ、十五年越しの再会から始まる異世界恋愛ファンタジー。