あらすじ
大陸唯一の聖女、リータ・インザーギ。
隣国シェフィールド海洋国家で伝染病が蔓延していると知り、患者を救うため単身で向かった。
しかし待っていたのは、治療を条件に結婚を迫る王太子・ジェラルドだった。
「結婚しなきゃ、治療させない」
患者の命を最優先するリータは、仕方なく結婚を承諾する。
だが、伝染病は最初から嘘だった。
すべては、リータを自分の妻にするための計画だったのだ。
しかも、その執着には十年前からの理由があった。
十歳の頃、リータに恋わずらいを治してもらった少年は、大人になっても彼女を忘れられなかった。
祖国では「籠の中の鳥」として利用され続けてきた聖女。
そんなリータを救い出すため、ジェラルドは強引すぎる「聖女奪還計画」を実行に移したのだった。
患者を救うために始まった偽りの結婚。
その先でリータを待っていたのは、予想もしなかった一途すぎる愛だった。