あらすじ
※30万字近くの長編となります
※縦読みをおすすめします
【あらすじ】
ごく普通の高校生、藤崎天人。
彼の日常は、封じられていた妖――「灸尾」の封印が解かれ、その力を身体に宿してしまったことで一変する。
天人が手にしたのは、この世ならざるものを「視る」力。
同じく力を宿したのは、どこか天然な神ノ条舞子、陰陽師の家に生まれた東佰乃、そして学校に通わず佰乃のそばを離れない東ハル。
偶然とも呼べる出来事によって結ばれた四人は、やがて人ならざるものたちが引き起こす奇妙な事件に巻き込まれていく。
七羽のカラス。貧乏神。土地喰い。
人々に恐れられ、そう呼ばれてきた妖たち。
けれど彼らと出会うたび、天人たちは気づいていく。
語り継がれてきた「物語」は、いつだって彼らのすべてを語ってはいない。
そして、それは妖だけではなかった。
陰陽師たちが守り続けてきた歴史。代々受け継がれる御三家の役目。二つに分かれた世界。
正しいと信じられてきたものを一つずつ辿るほど、四人は世界に隠された、ある大きな矛盾へと近づいていく。
なぜ、自分たちはこの力を手にしたのか。
なぜ、四人だったのか。
そして、彼らが出会ったことに、本当に意味はあったのか。
これは、英雄になるはずではなかった四人の高校生が、
誰かに語られた運命ではなく、自分たちの未来を選ぶまでの物語。
そして。
語り継がれた物語の陰で、名前さえ違えて残された「僕ら」の声を知る物語。