あらすじ
深夜3時10分。
疲れてベッドに倒れ込み、何気なくスマホのメール整理をしていた小倉裕介。
そこに紛れ込んでいたのは、日付のない一通の不気味なメッセージだった。
『【ご確認】あなたの後ろについて』
誤って開いてしまった瞬間、突如として画面が暗転し、けたたましい通知音が部屋に響き渡る。
『受信確認が完了しました。対象との距離:ゼロメートル』
背後のベッドが沈み込み、首筋にかかる生温かい吐息。
命からがら部屋を脱出した裕介だったが、恐怖はそこから始まった。
相談を持ちかけた同僚の不審死。
街中の電光掲示板やスマホをハッキングして迫り来る「何か」。
逃走の果てに出会ったフリーライター・桐生から告げられたのは、過去に孤独死した女性・水無瀬葵の怨念と「開封から72時間以内に必ず殺される」という戦慄のルールだった。
デジタル通信網を通じて距離を縮めてくる怪異から、逃げ切る術はあるのか。
現代の闇と情念が交差する、本格サスペンス・ホラー長編。