あらすじ

「二階の奥の部屋の暖炉だけは、どうか処分しないでほしい」 急死した叔父の遺言状に残された、震える走り書き。 けれど弁護士は首をかしげる。 ――この家に、暖炉はないはずですが。 鍵のかかった薄暗い部屋で「私」が見つけたのは、 天然石に囲まれ、青い結晶と白金の針が光る、不思議な暖炉だった。 そして棚に残された、見知らぬ少女の名前。 叔父に娘がいたことを、家族は誰も知らない。 ひと月閉ざされていたはずのこの部屋で、 なぜオルゴールは鳴っていたのか。 三十年間守られてきた、小さな暖炉の秘密とは。 ――喪失と祈りをめぐる、静かな短編ミステリー。

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エブリスタ
エブリスタ2026/09/21
  • 現在の作品暖炉の中の石