あらすじ
この街では、誰かとの恋が終わると、その人のもとに一輪の白い花が咲く。
花が咲いた夜から七日目、その花びらえお飲み込めば、終わった恋の記憶をすべて忘れられるという。
三年間付き合った恋人・伊織から突然別れを告げられた紬の部屋にも、一輪の花が咲いた。
伊織を忘れれば楽になれる。けれど、別れの痛みとともに、二人で過ごした幸せな時間まで失ってしまうーー。
忘れるか、記憶を残すか。
決められないまま白い花を抱えて古い温室へ向かった紬は、そこで同じ花を手にした伊織と再会する。
一度終わった恋と、もう一度向き合う二人の、切なくも優しい短編恋愛ファンタジー。