あらすじ
銭があれば酒を飲み、
女を抱き、賭場で使い果たす。
そして銭がなくなれば――また刀を抜く。
十三郎が信じていることは、ただ一つ。
「死人は飯を食わぬ」
宿場から宿場へ。
用心棒、賞金首、賭場の揉め事、女との縁。
くだらぬ厄介事に首を突っ込み、
斬って、稼いで、飲んで、抱いて、また旅に出る。
だが、その行く先々で、
かつて十三郎と刃を交えた剣客――御影宗十郎の影がちらつき始める。
勝てば生きる。
負ければ死ぬ。
天下も名誉もいらない。
ただ今日の飯と酒、
そして明日も生きていること。
流れ剣・榊十三郎。
血と銭と欲にまみれた、一人の剣客の物語。