あらすじ

オルディオン王国は豊かな国である。 清らかな水。実り豊かな畑。魔獣を寄せ付けない結界。 人々が当たり前だと信じる平穏な暮らしは、古代から受け継がれた魔導管理システムによって支えられている。 しかし近年、そのシステムに異常が発生し始めた。 浄水設備の停止による水質悪化。 結界の機能低下による魔獣被害。 農業設備の不調による不作。 王国各地で被害が広がるなか、魔導管理局を統括するルーヴェル公爵家の令嬢エレノア・ルーヴェルは、父の突然の死により十八歳で当主兼管理者となる。 亡き父が遺した資料を調べるうち、エレノアは王国に現存するもの以外にも古代魔導施設が存在した痕跡を発見する。 王国を蝕む異常の原因を突き止めるため、エレノアは古代魔導施設の調査へ向かうことを決断する。 その一方で、彼女にはもう一つ、誰にも明かしていない目的があった。 父の死の真相を突き止めること――。 エレノアは各地の古代遺跡を巡る旅へ出る。 旅の途中で出会ったのは、天真爛漫な少女・真琴と、王国各地を視察していた第一王子レイン。そして不思議な生き物ヴィヴィ。 仲間たちとの出会いを通して、エレノアはこれまで知らなかった王国の姿と、人々の暮らしに触れていく。 やがて一行は、王国の繁栄を支えてきた古代文明の真実へ辿り着く。 それは、誰も知らない場所で、長い年月をかけて一つの命を犠牲にし続けた歴史だった。 世界を守るために、繋ぎ続けるのか。 それとも、終わりを受け入れ新たな未来へ歩き出すのか。 父の遺志、仲間との絆、そしてかけがえのない存在との別れを前に、エレノアは王国の未来を左右する決断を迫られる。 これは、終わりゆく世界と向き合い、その先に未来の種を託す少女たちの旅の物語である。

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小説を読もう2026/09/21
  • 現在の作品終わりの空に未来の種〜古代魔導施設に眠る王国の秘密〜