あらすじ

人間より本が好きな中学二年生、川瀬しおり。 ある日の放課後、いつもの図書館が七日後に閉館し、翌日から解体されると告げられる。古い『十五少年漂流記』に残されていたのは、かつてこの図書館で出会った人々の名前と、一通の小さな伝言だった。 しおりは、そこにいたはずの人々と巡り会う旅に出る。一人を訪ねれば、次の一人の名前と、一冊の本を手渡される。孤独な老人、子育てに疲れた母親、学校へ行けなかった少年――それぞれの人生をたどるうち、しおりは気づいていく。 図書館は、本を置くためだけの建物ではない。一人で来ても、一人のまま帰らなくていい場所なのだ。 しかし町は、「もう決まったことです」と繰り返す。閉館まで、あと七日。十四歳の少女の小さな旅は、人々の記憶を呼び覚まし、やがて町全体を動かしていく。 少女は、時を飛ばない。人々の記憶をたどって、時をかける。 笑いと涙、そして風刺で描く、図書館と人をめぐる物語。

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カクヨム
カクヨム2026/09/21
  • 現在の作品しおりの旅は、時をかける 2026