あらすじ

製薬会社をリストラされ、過労の末に倒れた元薬剤師・霞(三十二)。気づけば中華風の国・玲国の後宮で、最下層の毒見侍女・小梅として転生していた。毒見とは、妃の食事を先に食べ、死ぬか死なないかを確認する仕事である。労働基準法は存在しない。 そして小梅は三度、毒で死んだ。死ぬたびに三日巻き戻ることに気づいたのは、三度目の死のあとだった。さらにその直後、彼女の中に「声」が棲みついた。 〈貴様、この妾の後釜の宮で、何をぬるい茶を飲んでおる〉 声の主は、五年前に処刑された伝説の悪女妃・朱華(しゅか)。毒をもって後宮を牛耳り、最期は自ら煽った毒杯で散ったという、国史上最大の悪女――の、魂。彼女だけが知っている、後宮に眠る「七つの秘毒」の知識。小梅だけが持つ、現代の薬学と死に戻りの記憶。 利用し、利用され、口喧嘩を繰り返しながら、二人は後宮に渦巻く連続毒殺の謎を追う。やがて辿り着く真相は、朱華が「悪女」と呼ばれることになった五年前の事件へと繋がっていく――。 働きたくない女と、死んでも働く女の、命がけの労働と冤罪晴らしの物語。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/09/21
  • 現在の作品毒見侍女は死ぬほど働きたくない ~悪女妃さまが私の中に棲んでいます~