あらすじ
――この世界には、『異端者』と呼ばれる者たちがいる。
生き物すべてが生まれながらに宿す生命エネルギー──魔力。
その魔力が何らかの要因で変質し、特殊な力《異能力》に目覚めた者たちは、まとめて異端者と呼ばれている。
人ならざる力を持つ彼らは人々から恐れられ、時に差別や偏見の対象となる。
だが異端者全員が悪という訳ではない。魔獣や魔族、そして危険な異端者たちを殲滅するために存在する討伐組織――クランに所属する者は、むしろ人々を守っていた。
その一つ、第三クラン【泡沫】に所属する少年・二階堂優李もまた、特別な異端者だ。
仲間と笑い、共に戦い、誰かを守る。
だがそんな日常は簡単に崩れ去る。──否。2年前にはもう、既に崩れているのだから。
そして、クランと対立し暗躍する反社会組織【NOX】。敵は魔獣や魔族だけではない。
異端者を巡る対立。
交錯するそれぞれの過去。
守るために戦う者と、己の信念のために戦う者。
これは訳ありな能力者たちが織り成す――戦いと日常、そして数えきれない「云々」の物語。