あらすじ
男が、闘いに敗れた。
新たに身につけたのは、油を纏って戦うトルコの伝統武術――オイルレスリング。
滑り、抜け、入り、掴む。これは、自分だけの「武」を作る物語。
やがて油谷悠也の前には、様々な達人が現れる。
柔術、ムエタイ、中国武術、糸、薙刀、鎖、刀。
誰もが、それぞれの理を極めている。
悠也にあるのは、鍛え上げた肉体とレスリング。そして油。
相手と同じ技を極める必要はない。
相手が届かない場所へ入り、
相手が掴めない場所から掴む。
達人と同じことをする必要はない。
達人と同じ結果を出せればいい。
滑る男の闘いが始まる。