あらすじ
七歳のレオンには、いつも一緒にいる二人の幼馴染がいた。
しっかり者のアイナと、冷静なトーマ。
ある日、町で噂になっていた森の奥の廃墟へ三人で足を踏み入れたことから、彼らは本物の魔物と遭遇してしまう。
何もできず、ただ冒険者に助けられることしかできなかった三人。
その日、レオンは一つの夢を口にした。
「三人で冒険者になる! 絶対すげぇ冒険者になろうぜ!」
それから十二年。
三人は本当に冒険者となり、レオンの手にはアイナから贈られた一本の槍があった。
共に戦い、笑い、少しずつ大人になっていく中で、レオンはいつしかアイナへ特別な想いを抱くようになる。
そして十九歳になったある日。
三人のもとへ、一件の依頼が舞い込む。
その行き先は ── 十二年前、すべてが始まったあの廃墟だった。
これは、三人の幼馴染が過ごした十二年間と、まだ伝えられていない一つの想いを描いた物語。