あらすじ

神獣使いの学院を主席で卒業した硝野しらほには、ただ一つ困ったことがあった。 生涯、魂を結ぶ「主契約」の相手がいない。 能力や将来のためではなく、「この人でなければ嫌だ」と思える相手を選びたい。けれど、しらほ自身はまだ一度も恋をしたことがなかった。 そんな彼女の前へ現れたのは、誰もが畏れる最上位・天霊級の神獣、久那岐。 「俺と契約しないか」 「お断りします。久那岐様を見ても、特に心が動きませんでしたので」 能力には何の不足もない。足りないのは、ただ「ときめき」だけ。 すると恋愛経験皆無の最強神獣は、あっさりと言った。 「では、そこを満たせばよい」 恋愛小説を読み、贈り物を選び、手の触れ方を研究する久那岐。 自分の脈や体温まで確かめながら、その効果を律儀に報告するしらほ。 こうして二人の、三十日間の“ときめき実習”が始まった。 けれどその最中、各地で霊力の流れに異変が起こる。 強大すぎる久那岐の力さえ呑み込もうとする異常を前に、しらほはやがて、測定器では測れない感情に気づいていく。 「安全だから」ではなく、「あなただから」選びたい。 恋を知らない主席神獣使いと、恋愛を履修する最強神獣が、生涯を共にする相手を選ぶまでの異類婚姻ロマンス。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/09/21
  • 現在の作品最強の神獣様を「ときめかないので」とお断りしたら、三十日間口説かれることになりました