あらすじ
ヤン・ディールネン、三歳。
前世では、学歴競争を生き抜き、買い手市場の激戦を制し、ようやく社畜となった末――社畜がゆえに死んだ。
だが今世は、裕福な子爵家の三男。
食う、寝る、遊ぶ。
大人になっても、できれば働かない。
今度こそ勝った。
そう思っていた。
――オルディス学園幼稚舎へ入園するまでは。
登園二日目。
上級生に「連帯責任」を説かれ、行軍に参加させられたヤンを襲ったのは、あまりにも切実な問題だった。
お便所に行きたい。
しかし、たどり着いた先に待っていたのは、見たこともないほど深い穴。
深淵を覗けば、深淵もまたこちらを覗き返す。
それは、比喩ではなかった。
働きたくない元社畜三歳児・ヤンが挑む、命懸けのトイレ攻略。
そしてこれは――
オルディス学園幼稚舎で繰り広げられる、数々の“戦争”のほんの一幕である。
連載版『幼稚園戦争』公開中。