あらすじ
魔物があふれる世界。人々は怯えて暮らしていた。
ある時、国を守る『守りの樹』が生まれた。
それは、全ての人々の祈りによって、防御の魔法を生み出す守りの塔のこと。
だから人々は常に祈るのだ。
「どうか私たちをお守りください」と。
だが本当は、祈りだけでは守れないのだということを、皆知らない。
今日もまた、哀れな子羊に、誰かが囁く。
「あなたは『守りの樹』に選ばれました」
*
『第一章 王子と婚約者』
ここミュリース王国にも『守りの樹』は存在する。
この国では今、ブルノ王子が婚約者であるエリアナ公爵令嬢に婚約破棄を告げているところであった。彼は言う。彼女は王妃にふさわしくないと。彼女はそれを受け入れ、表舞台から去っていく。だが、彼女の行き先は。
☆オムニバス形式で綴る『守りの樹』をめぐる人々の物語。(章ごとに登場人物が変わります)
※死を連想する内容となりますので、ご注意ください。
※ギャグはゼロです。