あらすじ
「現実の事件こそが最高のプロットだ」
実際の事件を元にした精巧な小説を手がけるノンフィクション作家、ルーニー・クラフト。
彼はある日、どこへ続くとも知れない無限の本棚と、1冊の古書しか入らない不気味な棚が並ぶ空間に迷い込む。
戸惑うルーニーが手近にあった中世ヨーロッパの歴史書を棚に挿すと、重い音を立ててドアが開き、太陽の光が降り注ぐ「誰もいない中世の街並み」が現れた。
美しい静けさに包まれた1日目。しかし、2日目からその街は牙を剥く。
街を徘徊し、容赦なく襲いかかる不気味なモンスターたち——それは、中世ヨーロッパで実際に起きた歴史的事件の具現化だった。
「期限は1週間。謎を解き、街の隠された真実を見つけ出し、本の最後に『脱出済』の印鑑を押せ」
間に合わなければ、彼はモンスターの「媒介」として永遠にその歴史の闇に囚われる。
作家としての知性と知識を武器に、ルーニーの命がけの脱出劇が始まる。