あらすじ
壁が開くまで、あと100日。
開けるのは、俺の失言だ。
乙女ゲー『壁の向こうで、恋をした』の世界に転生した、元広報マンのカール。
役どころは、全十五ルートで逮捕される名もなきモブ「報道官補」。
百日後の記者会見で、彼がひとこと言い間違えれば、壁が開く。言い間違えなければ、開かない。
問題は、彼が原稿を必ず三回読む、完璧な広報マンだということ。
だから、練習する。噛む練習を。
記者役は、監視役として送りこまれてきた「恋人」、リーゼロッテ。
ゲームの主人公で、判子で魔導車を止める一級戦闘魔導士で、手のつなぎ方を教本で調べるタイプ。
彼女の監視報告書は、百日後に彼を破滅させる証拠になる、はずだった。
【監視記録】
所見:対象は、本日も嘘をつかなかった。広報をしただけである。
追記:悔しい。
※前行は削除すること。
揉み消し会見と、判子バトルと、長すぎる報告書。
ベルリンの壁崩壊をモチーフにした、鬼ライトな異世界ラブコメ。
全41話、完結まで書き上げ済み。毎日更新。