あらすじ
俺は頭も普通、顔も普通。あまりに妹と違いすぎた。本当に血が繋がっていたのかを疑うレベルだ。俺の父さんはイケメンで頭もいい。母さんはフツメンである。特に頭もいいわけではない。では疑いを持ちながらもそれはないと思っていた。
「祐希、ちょっとこっちに来なさい」
父さんが今まで聞いたことない冷徹な声で、俺を呼んだ。
「何だ父さん。そんな冷徹な声になって」
「お前は俺の子じゃなかった。さつきと不倫をした男の子だったんだ。だからお前は俺の子じゃない。身支度を整えて、早くこの家を出ていってくれ。不倫をしたやつの子だと思うと、虫唾が走るんだ!」
父さんは珍しく声を荒げながら、言った。
そうか、俺はやっぱり父さんの子じゃなかったのか。どうりでイケメンじゃないし、学寮も勉強してもそこまで上がらないわけだ。
「分かったわ。父さん。すぐに家を出る」
「精々家賃は払ってやる」
「え?ちょっと待って。俺母さんと暮らすんじゃないのか?」
「母さんならお前を置いててていった。お前さえ産まなきゃ、こんなことにはならなかったし、子連れは不倫相手が無理だと言ったらしくな。だから一人暮らしだ。家賃は払ってやるから、それ以外の費用は自分で何とかしてくれ」
俺は血の繋がった母さんにも捨てられたのか?俺はいらない子で。邪魔でしかななかったのか?
「分かった。すぐに出る」
俺は絶望感を抱きながら、身支度を整えて、次の日家を出た。アパートは事前に倒産が決めていたらしく、すんなり住む家は見つけることができた。それにそこまでボロアパートではない。普通のアパートだ。自分の子じゃないのに、ここまでしてくれるのはせめての情だろう。
そして俺はひなたに何も言わず出ていった。
このアパートに住んでから一週間が経った。もう少しで学校が始まる。そんなときに、呼び出しベルがなった。
「はーい。ってひなた何でここに?」
「お父さんから無理やり聞いたの。お兄ちゃんが出ていった理由もどこに住んでいるかも。でも血の繋がりがないなら遠慮はいらないね」
「何が?」
そんなことを思いながら、家に迎えると、ひなたは激しいスキンシップをとってきた。
これは急に義理の妹となったひなたが私が第一のヒロインだよと言って、次々に現れるライバル達を押しのけて、二人が絆を深めていく物語であるー