あらすじ
とある路地の片隅に、奇妙な店がある。味わい深い木と、壁を埋め尽くす黒光りする銃器、銃を取り扱う静かな画廊。そこを切り盛りするのは、隙のない燕尾服をまとった優雅な初老の執事『フレーム』と、地下の作業場に引きこもる若き天才ガンスミス『パレット』。
私生活はポンコツで執事に全く頭が上がらないパレットだが、その腕は本物。彼の造る銃には、世界を揺るがす狂気的な美学が詰め込まれていた。
ある日、アトリエに一人の女がやってくる。執事に連れられ、彼女が足を踏み入れたのは、店の奥の壁の先に隠された秘密の地下通路。
そこには、数々の世界的な名画と、それを模した、この世のものとは思えない数々の『超大作(オリジナル)』が鎮座していた――。
「ようこそ、『名画の回廊』に」硝煙と油絵の具の香りが混ざり合うアトリエで、今日も奇妙な二人の、美しくも歪な日常が幕を開ける。