あらすじ

ソレノイド——それは、電磁誘導による制御で動作する操作機械の総称である。 ある日突然、未知の現象により地球上の半導体が全滅した。 マイコンも、CPUも、ディスプレイも沈黙し、高度なデジタル技術に頼り切っていた人類は大混乱に陥る。 電力、水道、交通、工場——社会を支えていたインフラは次々と機能を失っていった。 しかし、その崩壊を逃れた機械たちがいた。 半導体を一切使わず、電磁石とリレー、そして泥臭い有線配線(ハードワイヤード)のみで動き続ける「リレーシーケンス」の機械たち。 ——あれから、十年。 デジタルを知らない世代の青年・レンは、白髪の混じったベテラン技師・タツミとともに、放棄された巨大インフラの再起動に挑んでいた。 樹脂(プラスチック)の代わりに油抜きした「竹」で組まれた制御盤。 太い銅線が巻きつけられたソレノイド。 ガチャリとひねるセレクトスイッチに、じわぁと赤く灯る竹炭のフィラメント表示灯。 人々は、物理現象と直接対峙し、力技で世界を動かす彼らをこう呼んだ。 「ソレノイドマン」と——。 画面(画面)もコード(プログラム)も存在しない世界で繰り広げられる、技術とロマンのインフラ復興SFストーリー!

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カクヨム
カクヨム2026/09/21
  • 現在の作品ソレノイド