あらすじ

しまなみ海道を自転車で旅するため、伯方島を訪れた城月 月翔(しろつき つきと)。 そこは、亡き祖母がかつて暮らしていた島でもあった。 月翔が持っていたのは、祖母から残された一枚の古い写真。 そこには、胸に白い三日月模様を持つ黒猫と、謎めいた言葉が残されていた。 『昭和四十九年 月夜祭の日。ミカヅキと一緒に』 旅の途中、月翔は同じようにしまなみ海道を走る青年、日向 陽翔(ひなた はると)と何度も偶然出会う。 名前に「月」を持つ月翔と、「陽」を持つ陽翔。 そして二人の前に現れる、不思議な猫たち。 猫に導かれるように島の奥へ進んだ二人は、古い鳥居と「月夜祭」の文字を見つける。 なぜ祖母の写真に、今も島にいる黒猫とそっくりな猫が写っているのか。 なぜ月翔と陽翔は、同じ日にこの島へ導かれたのか。 やがて二人は、月明かりの下に隠されたふたつの猫の王国と、五十二年前から受け継がれてきた約束を知ることになる。 島と島を橋がつなぐ、しまなみ海道。 その島にはもう一つ、誰にも見えない「橋」があった。 人と猫。月と陽。そして、過去と現在をつなぐ橋が――。

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カクヨム
カクヨム2026/09/20
  • 現在の作品ふたつの猫の王国と、時を越えた約束