あらすじ

大学入学共通テストの日。 試験会場へ向かっていた高校三年生のトモミは、目を覚ますと見知らぬ部屋にいた。 電気はない。水道もない。部屋の中なのに息が白い。 窓の外には石畳と馬車、教会の鐘。そして、どう見ても現代人ではない格好の人々。 ……テーマパークだよね? そう思いたかった。 けれど、彼女を助けてくれた女性シモーネに、淡い期待は打ち砕かれる。 スマホもない。お金もない。言葉もろくに話せない。 元の世界へ帰る方法も分からない。 そして、この世界には「呪文」があった。 ただし、それは勇者や魔法使いが使う特別な力ではなかった。 呪文を仕事にしている人がいて、親方がいて、組合がある。 生きていくには、仕事をしなければならない。 トモミはシモーネのもとで、呪文職人としての一歩を踏み出す。 これは、現代日本からやってきた理系女子高生が、自分の居場所を少しずつ広げていく、そんな修業時代。

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小説を読もう2026/09/21
  • 現在の作品呪文マイスタリンの修業時代