あらすじ

ダンジョンが出現して二十年。 戦闘能力に恵まれなかった青年・御影透は、探索者が持ち帰った武器や防具を査定する「ダンジョン鑑定士」として働いていた。 華やかな探索者とは違い、毎日相手にするのは傷ついた剣、砕けた盾、使い物にならなくなった防具ばかり。 そんな透には、誰にも話していない奇妙な能力がある。 壊れた装備に触れると――その持ち主が死ぬ直前に見た光景が見えるのだ。 最初はただ不気味なだけの能力だった。 しかしある日、廃棄予定だった一本の剣に触れた透は、誰も踏破したことのないダンジョン深層の光景を見る。 そこには未知のモンスター。 隠された通路。 そして、最高峰の探索者ですら気づかなかったボスの弱点が映っていた。 「……これ、ゴミじゃない。攻略情報そのものじゃないか?」 死んだ探索者たちは、失敗して終わったわけではない。 彼らが残した壊れた装備には、罠の位置も、モンスターの習性も、安全な道も、その身をもって得た情報が残されている。 誰も欲しがらない壊れた剣を買い集め、透は一人でその情報をつなぎ合わせていく。 やがて彼は、トップ探索者すら攻略できなかった階層へのルートを発見する。 本人に戦闘の才能はない。 強力な魔法も、規格外の身体能力もない。 それでも透だけは知っている。 どこで人が死ぬのか。 何をすれば死ぬのか。 そして――どうすれば生きて帰れるのか。 捨てられた装備から死者の経験を拾い上げる、異色のダンジョン攻略譚が始まる。

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カクヨム
カクヨム2026/09/20
  • 現在の作品『壊れた剣に触れると持ち主の最期が見える ~ダンジョン鑑定士の俺、ゴミ装備から未攻略階層の攻略法を見つけてしまう~』