あらすじ
「リゼット、お前との婚約を破棄する!」
王国の第一王子アルフォンスから突然、婚約破棄を言い渡された公爵令嬢リゼット。
理由は――「何の才能もない無能だから」。
社交も苦手、剣も使えない、魔法も初級しか使えない。
そう思われていたリゼットは、誰にも反論せず、あっさりと王子との婚約を受け入れる。
しかし、貴族たちは知らなかった。
リゼットが魔法を使えないのではない。
――使わないだけだった。
彼女は幼い頃から古代魔法を研究し、失われた魔法すら再現する王国最高位の魔導師。
婚約から解放されたリゼットは、これまで我慢していた研究に没頭し、自由な生活を始める。
ところが数日後、王国に魔王軍が襲来。
王国最強と呼ばれる魔導師団ですら止められない魔物の群れを前に、王都は絶体絶命の危機に陥ってしまう。
そんなとき、王都の空に巨大な魔法陣が浮かび上がる。
現れたのは――婚約破棄されたはずのリゼットだった。
「私が一つだけ、手伝ってあげる」
そして彼女が放った魔法は、王国中の常識を覆すほどの圧倒的な力だった。
無能だと笑われ、捨てられた令嬢。
しかし本当の彼女は、誰よりも自由で、誰よりも強い魔導師だった。
これは、婚約破棄された令嬢が自分の力を隠すことをやめ、誰にも縛られない人生を歩み始める、痛快異世界ファンタジー。