あらすじ
「争いは血ではなく、胃袋で決着をつけよ」
国家の領土問題から酒場の喧嘩まで、あらゆる揉め事が「大食い勝負(イート・デュエル)」で決まる異世界アペティリア。
現代日本で最強のフードファイターとして名を馳せていた男、ゴウ・ケンモチは不慮の事故でこの世界へ転移してしまう。空腹で行き倒れていた彼を救ったのは、借金のカタに店を奪われそうになっている大衆食堂の若女将ニーナだった。
恩を返すため、ゴウは彼女の代理としてイート・デュエルに挑む。
相手は屈強な傭兵。出されたのは巨大猪の丸焼き。さらに異世界には、胃袋を拡張する魔法や、味覚を麻痺させる反則スレスレの技を使う無法者たちが蔓延っていた。
特別なスキルも魔法も、現代知識を使ったチートも一切ない。
あるのは、顎の力、水分のコントロール、精密機械のようなペース配分、そして「どんな料理も美味しく食べる」というフードファイターの意地だけ。
「大食いは、ただ腹に詰め込むだけの作業じゃねえ。作り手への敬意だ」
神速の包丁捌きでサポートするニーナと共に、ゴウは異世界の巨大食材や激辛デスゲーム、そして大会の裏で蠢く国家の陰謀を、その強靭な胃袋一つで喰らい尽くしていく。
これは、最強の胃袋を持つ男が異世界の頂点に立つまでの、最高に熱くて腹が減る大食い