あらすじ
一つしかないブラックホールに、二つの重力中心が観測された。
同じ頃、大学で哲学を教える間宮真司は、一つの疑問に取り憑かれていた。
――意識は、本当に進化の「結果」なのか。
亡き父が残した研究ノート。
消える掲示板の書き込み。
音もなく現れる雷光。
そして、存在するはずのない「違い」。
やがて真司は気づき始める。
異常なのは、天体でも、観測装置でもない。
世界そのものではないか、と。
二つの世界が重なり始めたとき、
人は、自分がいた世界から認識されなくなっていく。
宇宙、意識、並行世界。
すべての謎は、やがて一つの「再演」へと繋がっていく。
――この世界は、本当に一つなのか。