あらすじ
札幌の大学に通う溝淵のもとに届いたのは、一通の不穏な報せだった。彼がかつて通っていた道東の大学で、大学院生の名倉が自ら命を絶ったという。
自殺現場のすぐ側にある実験圃場(ほじょう)。そこには、なぜか不自然に刈り取られた牧草『ペレニアルライグラス』が残されていた。
一方、溝淵の後輩である宇梶の周囲でも、名倉の死の裏に潜む歪んだ嫉妬や、過去に起きた陰惨な事件の影が徐々に浮かび上がっていく。
宇梶は広大な大地に隠された「謎」と、亡くなった院生が抱えていた「憂鬱」の正体を追い始めるが————。
※本作はフィクションです。実在する人物、団体、大学、事件等とは一切関係ありません。