あらすじ
・作品説明
小説家・松村博之がたどり着いた、無人島にそびえる巨大な塔。
その中の図書館には、知りたいことのすべてが記された本があるという。
ただし、一つだけ決まりがあった。
――本を、塔の外へ持ち出してはならない。
真実を知ることは、本当に幸福なのか。
欲望に取り憑かれた男が足を踏み入れる、奇妙な図書館の物語。
・あらすじ
かつて若くして小説家デビューした松村博之は、三十一歳になった今、思うように作品を書けずにいた。
そんな彼が訪れたのは、冬の海に浮かぶ無人島。そこには巨大な塔があり、その内部には途方もない数の本を収めた図書館が存在していた。
船頭から告げられたのは、二つのこと。
そこには、知りたいことがすべて書かれている。
そして、本を決して外へ持ち出してはならない。
博之はそこで、身近な人間の秘密、そしてまだ自分が書いてすらいない小説までも知ることになる。
やがて彼が見つけたのは、一冊の本。
『松村博之』
そこに書かれていたのは――彼自身の未来だった。