あらすじ
*登場人物*
しをり――活気があり責任感の強い高校二年生。人を信じるのは得意だが、「助けて」と頼るのは苦手。
巧也――誰にでも穏やかで人気の生徒会副会長。広く付き合える一方、深く心を許す相手は少ない。
苑佳――しをりの親友。気遣い上手で、控えめながら大切なことを言葉にできる。
恵利菜――自由な発想と強い意志を持つ文化委員。しをりたちを率直な言葉で支える。
*あらすじ*
校舎改修に伴い、思い出のカスミザクラが年度末に伐採されると知ったしをり。木そのものを無理に残すのではなく、写真や声、メッセージを集めて「この桜があった時間」を残そうと、記憶展示を企画する。
生徒会側の担当になったのは、誰にでも優しく人気者の巧也。けれど一緒に準備を進めるうち、彼がしをりの何気ない言葉や足のサイズまで覚えていることに気づく。やがて二人は恋人になるが、「守りたい」巧也と、「自分で決めたい」しをりの思いはすれ違っていく。
味方でいることは、相手の代わりに決めることではない。
頼ることは、弱さではない。