あらすじ
母親から捨てられ児童養護施設で卑屈に育つマチは、9歳から教会の里子となる。
里親の家族と暮らすうちに少しずつ素顔を取り戻し、生きる知恵を身に付けて成長していく。
やがて恋に落ち17歳で妊娠する。
無事に高校を卒業して結婚、出産する直前に、相手が火災で事故死。
朦朧とする意識の中で男の子が産まれる。
深い悲しみに覆われながらも、里親の仁の助言で自立を決意。
常にマチの心情に寄り添う仁は、里親制度が終了しても、マチにとって温かい帰る場所になる。
持ち前のバイタリティで児童養護施設に戻り保育士を目指すマチ。
そこには、母との再会や母の不倫相手の婦人と対峙、不穏な施設の実態など、あらゆる試練が待ち受けていた。
そのひとつひとつを乗り越え、日々、外部から揺さぶられていく環境と感情のなか、里親の仁と里子のマチの関係性が、思いもよらないゴールへと導かれていく。